Volunteacher:大学生講師のブログ

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英語教育: 外国人観光客 が あらわれた !

プルガです。


 みなさん、突然目の前で外国人に遭遇して、道を聞かれた時をイメージしてみてください。私の場合はなんか図体でかくていかつい顔をしたおっs…おじさまが話しかけてくる場面がイメージされましたが皆さんはどうでしょう?


 こんな具体的なイメージでなくても構いませんが、漠然と「嫌だ」とか「怖い」と感じた方もいると思います。私も怖かった時期もありますし、子供のころから海外経験豊富でもなければいきなり話しかけられると怖いという考えの方は多いと思います。


 しかも外国人の方って、全員がそうではないですが、特に男性は体が大きいですよね。女性でもかなり身長が高い方もいますし、私自身が低身長でガリガリなのもありますが、たいていは自分よりも大きいです。


 しかし、最近は話しかけられてもそこまで恐怖心を感じなくなりました。もともとオンライン英会話で少し外国人と話していた経験があるというのもありますが、訪れる外国人側も日本人である私の拙い英語を真剣に聞いてくれるというのが大きいと思います。


 ある時京成線のホームでたまたま外国人に遭遇して、「鶯谷にはどの電車に乗ればいいか?」を聞かれました。ちょうど用事を済ませて時間に余裕があったので、口頭で説明をしてから、実際に同じ電車に乗って連れていくことにしました。


 東京の電車は世界的に見ても複雑です。新宿なんてJRだけで16近くのホームと複数の路線があり、それからさらに地下鉄、京王線小田急線などがあります。そうでなくとも乗り換えが多いので、あまり鉄道インフラが発達していない地域から来た外国人にとっては無事にたどり着けるかすごく不安になるようです。


 実際に鶯谷まで連れていくとすごい感謝されましたね。結構ノリのいい方だったみたいで握手やハグ、「インスタグラムに投稿したいから一緒に写真を撮ってくれ」なんて言われることもありました。

 

 今回の記事では、日本国内で外国人観光客(特に欧米系)に遭遇した際のコツ…というか、性質というかそんな感じです。


・外国人観光客は道を聞くことに積極的です。


 日本人に話しかけるきっかけは基本的に道を尋ねるときです。先述の通り、日本の交通事情はかなり複雑です。特に鉄道については、日本人はあまり感じないかもしれませんが、観光客にとって初見で理解するのがとても難しく、初めて旅行に来る際にはかなり不安に感じているようです。


 外国人観光客は、

「Excuse me, I want to go to ~, How can I get? (~に行きたいんだけど、どうすればいい?)」

といった感じで話しかけるのが多いと思います。まず「~に行きたい」ということを明確に伝えます。日本人によくある「少々お時間いただけませんか?」とかいう前ぶりはないことが多く、すぐに本題に入るので動揺しないようにしっかり聞き取りましょう。


外国人観光客は自前のツアーガイドや地図を持っていて、それを見せてくれることが多いですし、離れた駅にある場所の場合は、最寄り駅までの説明で十分な場合もあります。Googleマップなどのデバイスを用意する時間をもらい、現在地から順に説明をしましょう。時間に余裕があるなら、

「This way. Follow me, please.(こちらです。ついてきてください)」←※もっと丁寧な言い方があるのかもしれませんが、ミリタリー脳なのでこんな英文しか思い浮かびませんでした…

などと言ってから実際に連れていくのも効果的です。


「どうしよう、でも英語自信ないし…」と考える必要はありません。彼らは拙い英語でもがんばって理解する姿勢を持っていますし、場合によっては会話しているのを目にした他の方が助け舟を出してくれる可能性だってあります。まずは話を聞いてみましょう。困った時に他の方に相談するという観光客のために頑張る姿勢を見せるだけでも、観光客の不安は和らぎます。


・外国人観光客は日本の文化だけでなく、日常生活に興味があります。


 観光に来ているわけなので当然と言えば当然ですが、観光客は日本の文化・生活に興味を持っています。そのため、同じ電車に乗ってるだけでもかなり多くの質問を投げかけてくれます。「文化、ってかなり歴史的な詳しいことまで聞いてくるの?」と思うかもしれませんが、あまりそんなことはありません。どちらかというと日常生活に近い質問が多いです。


私の場合、日常生活について聞かれた質問はこんな感じです。

 

「どうして日本の電車はこんなに静かなの?」

「どうして日本の電車とか町はこんなに混んでるの?」

「どうして日本人ってひげをはやさないの?」

「スーツの人も多いけど、休日でも働いてるの?」

 

結構詳しいところだと「トヨタって日本でどれくらい有名なの?」とかがありましたが、基本的には素朴な質問なので、答えはすぐに浮かぶと思います。が、それを英文化しなければならないので、どうしても語彙が障害になります。日ごろから「これって英語でなんて言うんだろう?」という視点を持つことが大切になると思います。素朴な疑問に自分の視点で答えるといった会話を楽しみましょう。


個人的にはヨコハマタイヤを知っている観光客に「どうしてヨコハマタイヤを知ってるの?」と聞いてみたところ、「だって有名じゃん」と返されたのは衝撃でしたけどね(笑)


もちろんこちらの質問にも積極的に答えてくれます。「どんな職業か」、「旅行の目的は何か」、「どこが楽しかった(楽しみにしている)か」など、積極的にコミュニケーションをしましょう。

 

・外国人観光客はノリがいい人も多いです。


 目的地の到着を助けると、かなり感謝されます。またコミュニケーションにおいても積極的にジェスチャーや表情の変化をするので、日本人から見るとすごく感情的に見えます。全員が全員そうではないですが、握手やハグなどもする人もいます。


 もちろんやめてほしいときはしっかり伝えるといいですが、彼らの文化的な側面もあるので日本人同士の会話よりも多少は寛容でいるべきなのではないかと私は感じます。こちら側も積極的にボディーランゲージなどを使い、観光客のノリに合わせると、意外と会話が楽しく感じますし、次に話しかけられた時の抵抗感が薄くなります。


 積極的に自分を出し、雰囲気明るく、会話を全力で楽しむことが最適です。


・おわりに:会話で必要な英語のレベルについて


 日常会話において必要な英語のレベルは、話す場合に使う文法に関しては中学英語レベルでほぼ十分です。聞く場合でも「難しい文法を使っても理解できないだろうという」ことで観光客側も承知の上なので、可能な限りシンプルな文法を好みます。どうしても文法に不安がある方は、中学英語だけでも見直すと良いです。


 一方、単語についてはそれなりのトレーニングが必要です。日本の英語教育では文章を読むための文法や単語を多く習いますが、日常レベルで出てくる単語については意外とノーマークであることが多く、物を説明するにあたってかなりの負担になります。日常生活で「英語ではどんな表現になるか」を常に意識する必要があります。


 しかし、最大の障害はやはり「会話そのものに対する恐怖感です」。電車で観光客に

「どうして日本人は話しけれるとみんな下を向くんだろう?」

と非常に耳の痛い質問をされたことがあります。観光客的には英語が下手かどうかよりもそもそも会話をすることが出来ないことに不満があるようです。


 先述の通り、観光客は拙い英語でも頑張って聞いてくれます。どこぞのスピーチじゃないですが、「おもてなし」の精神を忘れないようにすべきだというわけです。