Volunteacher:大学生講師のブログ

教育系ボランティアで教師をしている大学生のブログです。教育に関する話題や、趣味の話題がメインです。

家庭教師をやめてボランティアになったわけ(その1)


プルガです。

今回の記事は自己紹介記事のパート2のような形ですが、元々家庭教師だったのに、なんでボランティアになったかの話をしたいと思います。

 

大学生で教育に携わる機会と言えば、やはり塾講師や家庭教師といった「アルバイト」として、お金をもらって働くものとして携わっている学生が多い気がします。実際クラスの友達が何人かは塾講師のアルバイトをしていますし、塾や予備校は何社もありますから、大学生でアルバイト先としている方は多いでしょう。

 

つまり、子供の教育という仕事はお金が発生するほど価値がある仕事と言えます。そんな中、私はお金をもらって働く家庭教師をやめ、お金をもらわないで働くボランティアとして働いています。

 

大学生はサークルや勉強にかかる費用をはじめ、旅行や留学、資格や免許などお金をかけようと思えばいくらでもかかってしまうため、「お金欲しい」と思っている人も多いでしょうし、どんな形のボランティアでも「面白くない」と思っている人もいると思います。

 

でも、ボランティアで講師をするのは、実はアルバイトよりもいいところがあるんです。

 

・家庭教師をやめたわけ。

 

現在3年生ですが、私は2年の頃に家庭教師のアルバイトをしていました。もともとお金を稼ぐということはあまり考えてなく、大学で教職課程を受講していたので、「教育実習に備え、生徒に勉強を教える時間をつくりたい」、という考えでした。とはいえ、大学生の間に自腹で合宿免許を取りたいと考えていたので、がっつり稼ぐとまでは行かずともそれなりに稼ぎたいとは思っていたので、最初はアルバイトがしたいと考えていました。

 

そんな中、私は家庭教師を選択しました。個別や集団授業など、校舎経営をしている塾だと、授業時間が決まっていてシフトの融通が利きにくい、またマニュアルがすでにあるため、自分の好きなスタイルで教えることが難しそうだと考えたためです。学部科目だけだと上限まで科目をとっても比較的空きコマができますが、教職課程はそれなりに科目があるので、「全休?なにそれ。午前だけ?なにそれ。」みたいなスケジュールでした。そう言った事情も家庭教師を選択する理由にありました。

 

某社の家庭教師のサイトに登録し、自分の生活リズムに合った生徒さんの案件が来たので、さっそく研修に向かい、規約にサインしました。

 

中学生の英語が苦手な生徒さんでしたので、6月半ばの初回は語彙を確認することにしてみましたが、重要単語があまり覚えられておらず、本当に英語が苦手なんだなと実感しました。文法もあまり覚えられていないようなので、これまでの復習をテスト対策と並行しながら続けていくことに。

 

一応最初の授業自体はその生徒さんから「面白くて、わかりやすい」という意見をいただくなど、比較的スムーズだったのですが、なかなか宿題をやってこれないという問題点を抱えていました。運動部だったので部活が忙しかったのだと思います。

 

このあたりならまだよかったのですが、2か月が過ぎたあたりから段々とトラブルが発生し始めます。

 

まず、ドタキャンをしはじめるようになりました。これが結構しんどいんですよね。こちらは教える計画、準備など入念に行っているのに、いざ行こうとした瞬間生徒さんの親から「今日の授業はなしで」という連絡。当日の朝とかならまだしも、2時間前、1時間前(ほぼ出発ギリギリ)のタイミング、ひどいときは現場に到着して玄関先で保護者から言われたこともあります。

 

一応振り替えというシステムがあったので、別の曜日に移すのですが、段々と欠席が多くなり、どう考えてもまかなえない状態になってきました。こちらもできる限り配慮はしたのですが、もともとあまり予定が作れないから選んだ家庭教師。できる対処には限界がありました。

 

また、授業ができたとしてもなかなか集中できなくなっていました。これも結構しんどいんです。最初の方の授業は聞いていたのに「自分の教え方が良くないのか」とかかなり考えてしまうんですよね。「面白くて、わかりやすい」という意見をいただいた時と教えるスタイルは変わらないのに何がいけなかったんだろうとかずっと考えっぱなしです。生徒さんのやる気を引き出すためにできる限りわかりやすく説明しようという工夫をしたのですが、どうにも結果が出ません。

 

ドタキャンが6回目になったタイミングで流石に本部に連絡。本部から「厳重に注意します。」というメッセージが来た後、しばらくして再び本部からなぜか困惑した様子で連絡が来ました。曰く、その生徒さんの親が契約を途中で解除すると言ったみたいで、翌年3月までだったはずの契約が10月いっぱいで終わりという形になったようでした。

 

電話越しに思わず唖然としました。というより最初何を言われたか理解ができませんでした。本部からフォローをもらいますが、正直気休め程度でしたね。特に理由として「対して成績が上がらなかったため」と言われたときは悲しかったです。かくして最初の案件は、一瞬で終わりを告げられ、次の案件を探すことにしました。


次の案件も見つかり、研修を済ませあとは生徒さん側から連絡を頂くという状況でした。しかし一向に連絡が来ず、妙だと感じた私は本部に連絡しました。すると本部も状況を把握していなかったみたいで、生徒さんに連絡。すると「某社と契約を結ぶ話はなかったことに」という連絡が来たと本部から連絡が届きました。

 

連絡が届いておらず、実際に接する機会がないため、私が具体的にどのような人柄かを知る術はありません。が、急に契約がドタキャンになった連絡を聞いて再び唖然。

 

これが決定打となり「もう家庭教師はダメだな」と思い、教育に関する活動は別の形でやっていきたいと考えるようになりました。

 

おわりに

結構文量が多くなってしまったので、今回はここまでにしたいと思います。

 

現在家庭教師をされている方に一つアドバイスですが、「当日キャンセルになった時に空けた時間分の給料がきちんと保障されるのか」は確認した方が良いと思います。サバゲーの話になってしまいますが、フィールドを貸し切った時の当日キャンセルの料金は全額です。そういう面からも当日キャンセルされたとき、その分のお金を請求するのは当然の権利だと言えます。

 

私が所属していたところでは、そういった補償は一切なく、せっかく準備した時間等は完全に無駄になっていました。講師側のドタキャンには厳しいのに生徒側のドタキャンはお咎めなしというのはあまりに不公平です。まあ、本来的にはドタキャン自体が常識的にダメですし、そう何回もされるなんてことはないはずなんですがね…。

 

ドタキャンの分の給料が保障されているかは、単にお金の問題だけではありません。本部がどれだけ所属する講師のことを考えているか、生徒の保護者が相手の講師のことをどれだけ考えているかにも影響しているというわけです。

 

次回はボランティアに参加してから現在に至る話をしたいと思います。